Social relationships, nature, and traffic: findings from a child-centred approach to measuring active school travel route perceptions.
V. Egli, L. Mackay, C. Jelleyman, E. Ikeda, S. Hopkins & M. Smith
【要約】
世界的にアクティブ・スクール・トラベル(AST)の割合は減少しており、ニュージーランドは他の国に比べてASTの割合が低い国の一つです。ASTとは日本では聞きなれない言葉ですが、通学において自動車やバイクなどを使わないで学校まで行くことを指します。例えば、徒歩や自転車、スケートボードなどがASTに該当します。体を動かすことは子供たちの現在と将来の健康や正常な発育、幸福度なのに重要な役割を果たします。体を動かす時間が減少する中で、ASTは体を動かす貴重な機会である。
本稿では子どもに着目をし、学校への移動に関する傾向を分析する。調査は、ニュージーランドのオークランドにある8つの中学校・高校と9つの小学校に通う8~13歳の子ども1102名を対象に行っている。結果として、子どもたちは通学路を友達や家族と遊んだり、話したりする機会ととらえていることが分かった。歩いたり、バスに乗ったりする子供は友達との交流を楽しみ、車で移動する子供は家族との時間を大切にしているなどである。
【感想】
身体を動かす時間が減少する中で、通学時間を運動機会と捉えている興味深い研究だと感じた。私自身の小学生時代を思い返すと、通学時間の何倍もの時間、外で遊んでいた。そこから、子どもの遊びも変化してきていることを感じた。課題の原因を明確化することで、課題解決のための適切な案や代替案などが導き出せることを、改めて実感した。
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