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【5月書籍】地域生態学からのまちづくり 上甫木昭春

【要旨】

本書では、自然との共生や共生環境のマネジメントについて、地域生態学の観点から論じられている。地域生態学とは「地域環境を構成している様々な要素の関係を探る計画学」とされている。よって、この学問で対象となるものは、人間が関わる全ての環境である。人間の生活とその周辺の自然環境の関係性は、切り離して考えることはできない。例えば、農業地域において、その手法が変化することによって、そこに生息する動植物の減少などが見られる。そういった中で、いかに人間と自然が共存していくのかを提示している。


【感想】

自然との共存の重要性を改めて考えさせられる書籍だった。人間の行動は自然環境にも変化を与える。その変化は人間にも影響を与える。よって、良い行動は結果として人間に良い影響を与え、悪い行動は結果として人間に悪い影響を与えてしまう。この当たり前のようなことが忘れられてしまい、最初の人間の行動による利益のみが重視されてしまっている。これでは、持続可能な活動とは言えない。環境保全に携わらせていただいている身として、日々意識して行動し、この意識を広めていかなければならないと思う。

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