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【6月日本語論文】新種のコロナウイルス 水谷哲也

【要約】

人間のコロナウイルスは冬季の風邪の原因ウイルスとして知られていたが、インフルエンザウイルスなどに比べると軽症のため重要視されていなかった。しかし重症呼吸器症候群(SARS)の発生は、その原因ウイルスがコロナウイルスであることが分かり、コロナウイルス感染症の概念を根本から覆すこととなる。それ以前にも、伴侶動物や家畜に様々な疾病を起こすウイルスとして知られていた。SARSの発生によって、人間においても重要なウイルスの仲間入りをした。人間から人間への感染ルートが成立しても、感染源が明らかになっていないことが問題である。コウモリが感染源になっているが、2013年時点では証明されていない。日本においても、コウモリコロナウイルスの検出事例がある。感染拡大を防止するために有効な方法は、早期発見と隔離看護である。

【感想】

本稿は2013年のものであるが、その時点でコロナウイルスがコウモリにも媒介するものであると判明していたことに驚いた。最後にも指摘されているように、感染拡大を防止するために有効な方法は、早期発見と隔離看護である。SARS大流行時から、2020年の新型コロナウイルス対策として学べる事はたくさんあったのではないかと感じる。日本政府の水際対策の遅さは、過去の教訓を活かせていない現れだと思う。個人として、緊急事態宣言は終息しているが、新型コロナウイルスへの対策を怠ることのないよう、意識していこうと思う。

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