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【6月書籍】 海洋プラスチック ゴミ問題の真実 磯辺 篤彦

【要約】

現在の日本において、海洋プラスチックが問題視されている。漂着ゴミの中でも7割はプラスチックが占めている。海洋ゴミ問題とは、すなわち海洋に漏れ出た廃棄プラスチック問題のことである。その原因として、海洋ゴミはモラルの低い人たちが海岸で捨てるだけではなく、レジ袋の切れ端や、ライター、大小のペットボトルなど、漂着ゴミは多様であり、日常生活で出るプラスチックゴミの全てが、海岸にあると考えてもいいくらいである。では、この海洋プラスチックはどんな影響力があるのだろうか。それは景観汚染だけではない。分解に長い年月を要するプラスチックは、海洋生態系に組み込まれることはなく、地球という空間にそのまま溜まり続ける。それが原因で、海鳥はプラスチックや破片を誤食したり、ウミガメは漁網に絡まったりと、悲しくも死に繋がっていく。そうした多岐にわたるプラスチック問題を防ぐために、国内外でレジ袋の有料化や、プラスチック製のストロー化など、様々な取り組みが行われている。だが、今でもプラスチックの生産量は増え続け、製品は世界に溢れている。不信感に目をつぶっても、私たちはプラスチックを選んだのだ。この事実こそ、私たちの安全で快適な暮らしをプラスチックが支えている強い証明となってしまった。

【感想】

この書籍を読み終えた後、私が第一に思ったことは、私は海洋プラスチック削減のために、日常生活で何を意識して過ごしていくべきなのか。例えば、レジ袋よりエコバッグ、使い捨ての容器をなるべく使わないようにする。さらに、プラスチック製のストローをなるべく使わないようにする。身の回りの日常生活のちょっとした行動だけで、プラスチック削減に貢献できるのである。一人一人の出すプラスチックゴミが積み上がって、いま大きな環境問題になっている。そうであれば、一人一人の取り組みが積み上がって、大きな力となる道理でもある。環境への影響は、捨てられてからあとも含め、製品の一生を見て判断するものだ。そんな判断ができる賢い消費者でありたいと私は思った。これから環境問題を考えていくために、次世代に快適な環境を与える責任を果たすこと。そして、生態系を含むすべてに生存の権利を与えることを意識して、環境問題に取り組むべきである。

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