【要約】
プランクトンは地球の基礎生産(光合成や化学合成により、有機物が生み出されること)の、半分を占めており、炭素循環において重要な役割を果たす。温暖化と酸性化は、この相互連鎖を食物連鎖の下から上まで、変化させてしまう可能性がある。要因実験において、温暖化、酸性化、植物プランクトン・捕食者の減少の、単数効果と複数効果を分析している。結果としては、温暖化においては、捕食者や雑食動物、草食動物に直接影響を与えることが分かった。また、捕食者と植物プランクトンの量を操作すると、上位捕食者が減少することが分かった。この結果は、温暖化が上位捕食者に与える直接的な影響は、食物連鎖における階部分にも影響を及ぼしていることが分かる。
【感想】
温暖化の影響が、プランクトンにまでも影響が及んでいることが理解できた。温暖化をはじめとする、海洋汚染や大気汚染などの環境問題は、どうしても人間に対する脅威として捉えがちである。しかしその影響は、無論動植物にもあり、その被害は人間よりも大きい場合もある。このような影響があるのにもかかわらず、環境問題に真摯に取り組めている国は少ない。実際、昔は夏でも冷房を付けずに寝ることができたのに、今では1日中冷房を付けなければならないなど、温暖化を身をもって体感することも増えたと思う。1度の変化を小さな変化と捉えず、甚大な影響を及ぼしていることを再度確認した。Moribitoの活動としても、まず身近なところから実践をし、その活動を多くの方々に知ってもらうことで、影響力を拡大したいと思う。こういった問題は、1人や小さなグループだけで解決にはつながらないが、考え実行することで他者にも影響を与えることができる。
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