top of page
moribito16

【8月 英語論文】 Cascading effects of climate change on plankton community structure Grace E. P. Murphy

【要約】

プランクトンは地球の基礎生産(光合成や化学合成により、有機物が生み出されること)の、半分を占めており、炭素循環において重要な役割を果たす。温暖化と酸性化は、この相互連鎖を食物連鎖の下から上まで、変化させてしまう可能性がある。要因実験において、温暖化、酸性化、植物プランクトン・捕食者の減少の、単数効果と複数効果を分析している。結果としては、温暖化においては、捕食者や雑食動物、草食動物に直接影響を与えることが分かった。また、捕食者と植物プランクトンの量を操作すると、上位捕食者が減少することが分かった。この結果は、温暖化が上位捕食者に与える直接的な影響は、食物連鎖における階部分にも影響を及ぼしていることが分かる。

【感想】

温暖化の影響が、プランクトンにまでも影響が及んでいることが理解できた。温暖化をはじめとする、海洋汚染や大気汚染などの環境問題は、どうしても人間に対する脅威として捉えがちである。しかしその影響は、無論動植物にもあり、その被害は人間よりも大きい場合もある。このような影響があるのにもかかわらず、環境問題に真摯に取り組めている国は少ない。実際、昔は夏でも冷房を付けずに寝ることができたのに、今では1日中冷房を付けなければならないなど、温暖化を身をもって体感することも増えたと思う。1度の変化を小さな変化と捉えず、甚大な影響を及ぼしていることを再度確認した。Moribitoの活動としても、まず身近なところから実践をし、その活動を多くの方々に知ってもらうことで、影響力を拡大したいと思う。こういった問題は、1人や小さなグループだけで解決にはつながらないが、考え実行することで他者にも影響を与えることができる。

最新記事

すべて表示

【6月 日本語論文】”自然教室”を事例とした我が国における野外教育活動の実態に関する調査  吉田 章

【要旨】 都市化・機械化をはじめとする近年の著しい社会状況の変化が、児童・生徒を中心とした青少年の健全なる育成に対して多くの好ましからざる影響を与えている。そこで本論では、自然教室に着目し、実施の実態について文部省資料を参考にすると共に各地の教育委員会を対象として自然教室に...

【6月 英語論文】

Outdoor risky play and healthy child development in the shadow of the “risk society”: A forest and nature school perspective Nevin J....

【6月 日本語書籍】ぼくのコレクション 自然のなかの宝探し  盛口 満

【要旨】 教員である作者 盛口満が、毎日のように雑木林の小道を歩いて集めた自然のなかの宝物である枯れ枝、木の実、種、花、葉、虫、抜け殻、卵、羽、フンなどといった、さまざまな自然が並ぶコレクションボックスのような絵本であった。春夏秋冬とそれぞれの季節ごとに、見つかる宝物や採取...

Comments


bottom of page