Assessing pre-service teachers’ environmental literacy in Turkey as a mean to develop teacher education programs.
Gaye Tuncer, Ceren Tekkaya, Semra Sungur, Jale Cakiroglu,
Hamide Ertepinar, Michael Kaplowitz
【要旨】
本稿では、トルコの公立大学の教員の環境知識について調査している。調査項目としては、環境意識・環境利用・環境問題への懸念などがある。具体的には、環境に対する感情や価値観、環境保全活動への参加意思、環境問題に対する思いなどを調査した。また、性別や専攻分野、親の教育水準なども調査している。結果としては、まず環境問題への関心度として「まあまあ関心がある」が51%、「非常に関心がある」が11%となった。また、環境知識に関する質問の平均点は、7.32点(11点満点)となった。教員が懸念度の高い環境問題として多く挙げられていたのは「飲料水の質低下」や「室内空気汚染」などであった。さらに、環境に対する肯定的な感情や価値観は、環境に対する責任感などと正の関係があると分かった。
【感想】
環境意識がどの程度あるのかやこれまでの経験と組み合わせての研究がされており、大変興味深かった。中でも、人間と環境の共存の重要性を理解しているという結果は、中進国であり経済発展を続けているトルコにおいて、意外な結果であると感じる。経済発展の真っただ中の場合、環境配慮の意識はあまり高くないことが多い。ただし、大学教員という立場のみでの調査であるため、トルコ全体で調査を行うと当然異なる結果が出るとは思われる。国ごとに国民の関心度が高い環境問題に差はあると思う。そういった点についても、今後調べていきたいと感じた。
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