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【7月書籍】 鎌倉資本主義 柳澤大輔

【要約】

 本書は、面白法人カヤック代表取締役CEOの柳澤大輔さんが書かれたものである。本社は鎌倉にある。その経営者が、鎌倉を活気付けるため地域団体「カマコン」を立ち上げる。毎月、鎌倉で開催される定例会では、プロジェクトのプレゼンなどを行う。実際に、そこから「まちの社員食堂」や鎌倉産のはちみつの商品化などのプロジェクトが生まれた。彼らは、地域経済資本(何をするか)、地域社会資本(誰とするか)、地域環境資本(どこでするか)という3本柱からなる「地域資本」の考え方をもとに活動している。これが、鎌倉資本主義の骨子となっている。自分たちの住んでいる地域の課題を「ジブンゴト」とすることが、活動を後押しし面白くしていく。

【感想】

 4月書籍をご覧いただいた方はお気づきかもしれないですが、本の題名が似ていますね。資本主義社会が拡大し、個人が見えづらくなってきてしまっている今、こういった本を読む価値があるのかなと感じます。

 さて、たくさんご紹介したい点はありますが、厳選してお伝えできればなと思います。「何をするか、誰とするか、どこでするか」この3つが揃うと人は幸せに働ける。と書かれています。これは、自分の経験からも共感できました。研究室での活動は、やりがいがあり楽しいです。しかし、時には厳しいことや辛いこともあります。それを乗り越えて、とても充実した活動をできている理由は、この3つが揃っているからだと思います。過程において困難があっても、その先にはやりたいことがあり、信頼できる仲間もいる。さらに、Moribitoの活動でもあるように、自然という大好きな場所で活動も出来る。改めて、与えていただいている環境の素晴らしさに気付きました。本書は2018年に出版されていますが、その時すでにリモートワーク(在宅勤務)を推奨していました。時代が激変し、日本社会は大きな変化の中にあります。新しい働き方と共に、幸せな働き方を追求するのも、人生において大切であると感じます。

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