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ボランティア活動を通した学生の「学び」のイメージ(2019年11月日本語論文)

更新日:2019年12月27日

山田一隆, 井上泰夫(2009)、「ボランティア活動を通した学生の「学び」のイメージ」

『立命館人間科学研究』 19 (2009): 59-75.

本稿は、「ボランティア活動から学生は何を学ぶのか」を明らかにすることが目的。立命館大学における調査の分析から本稿 の目的に応える考察が展開されている。

この目的実現のため、2007年に立命館ボランティアセンターが蓄積したデータを、ボランティア活動に関する学生の意識に関するアンケートを通じて分析。分析により、イメージと学生の学習成果の関係が特定されたという。ボランティアを決める学生にとって最も重要な要素は、喜びのイメージを感じることであった。楽しいイメージは、学生がボランティア活動に参加することを促進する。これらの経験の目的である「計画と準備」・「自己表現」ができる必要性を学生が理解できるように、責任感のイメージが必要だ。達成、自己成長、および社会関連の活動のイメージは、他の人から感謝などの気持ちを受け取ることで学生に自信を与えた。ボランティア活動への参加に繋がることで「社会への理解」や「自信」といった学びの成果意識を抱く可能性があると考えられていた。日常生活でこのような類のことについて思考したり、行動したりする機会に学生は恵まれていると感じる。イベントや、学校のセンターなど、いたるところに転がっているものの中から、自分が本当に携わりたいことや関心を持てることに出会えることは素晴らしいと感じる。そのため、具体的な情報提供が必要である。



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