(5月日本語論文)
要約
本書では、アクティブラーニングについて述べられている。アクティブラーニングとは、一方的に授業を聞いて、知識を習得する受動的な授業ではなく、学生が主体的に考え、伝えるという能動的な授業スタイルである。筆者は、国際貢献についての授業を行っているため、本稿では、国際経済論での取り組みと、授業前後に学生にアンケートを実施し、その結果に基づいて分析を行っている。
結果としては、学生の授業に対する意識に違いが生まれている。意思表明が容易にできるようになった、国際貢献についてもっと学習したい、授業外で調べるようになった、など受動的な学習では得ることのできない効果が生まれている。一方で、グループの構成人数やメンバー、授業の内容、発表者の偏りなど、グループワークとしての課題も必要なようである。
感想
私は、グループワークを行うことは非常によいことだと考える。昨今の日本の学生は、海外の学生に比べ、意思表示が出来なくなっている。自分の考えを伝えることができないというのは、非常によくないことではないだろうか。そのため、授業にアクティブラーニングを増やしていくことは、非常に効果的だと考える。
また、社会貢献などの授業で、アクティブラーニングを行うことで、本稿でも述べられている通り、社会貢献やそれに対する活動について多くの学生に知ってもらうことができるのではないかと考える。課題も存在しているアクティブラーニングではあるが、継続的に行っていくことで、学生の主体性や意思表示にも効果があり、社会貢献についてももっと多くの学生に知ってもらうことができるのではないかと考える。
参考文献
杉野知恵(2016) 「学生の思考力を養う「仕掛け」についての一考察:国際貢献論でのグループワークの試み」駒沢女子大学 研究紀要 23,p 29-44
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