国際協力 その新しい潮流(2020年6月書籍)
下村恭民, 辻一人, & 稲田十一、(2009)、 『国際協力』 (Vol. 207)、有斐閣
概要
OECDの開発援助委員会や世界銀行が担ってきた開発援助の世界に、地殻変動が起こっている。初版、新版同様に国際協力の基礎をしっかり説明しながら、新しい動向を描く第3版。中国・インドなど新しい援助供与国の登場、途上国への直接投資など民間資金流入の著しい増加、国連「持続可能な開発目標」の設定など、国際協力を取り巻く状況の変化に対応。「開発協力大綱」のもとでのODAの変容など、日本の国際協力の現状についてもふれる。
感想
序盤で国際協力とは何か、といった基礎的なことが考えられている。国際協力と国際貢献の使い分けについてなど記されている。今まで気になってはいたが、恥ずかしながら理解が追い付いていない部分に対しても細かく記されており、読んでいてわかり易かった。
わたしたちは、『国際協力』に携わる学生主体の活動の質を高めるため、“繋がり”を強化するコンテンツを提供できるような活動を行っている。学生だからこそ、柔軟な思考と実行力を武器にして、ミーティングやフェスティバル、論文大会など、さまざまな活動に取り組んでいる。しかし、私は国際協力という大きな枠組みの中で考えているにも拘わらず、その実態を確かに捉えられていなかった気がする。本書は、「国際協力」を考えるための入門書とされており、私たちの理解を深めてくれるものであると感じる。
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