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最高の組織──全員の才能を極大化する(2020年2月書籍)

更新日:2020年3月14日

最高の組織──全員の才能を極大化する

2019/3/1 自由国民社


組織という言葉を聞くと「組織の利益」が一番に思い浮かび、その利益のためには自分の利益は二番手に考えてしまいがちだ。出世や成功がキャリア目標だった時代は過ぎ去り、一人一人が輝ける場所として組織は存在しなければならない。



あらゆる組織が直面する課題

組織形態には大きく分けて3つ存在する。


①ピラミッド型組織

現代の株式会社によくみられる形態であり、大組織でも統制が取れやすい形である。しかし、「魚と組織は頭から腐る」と言う言葉があるように、ボトルネックが上層部がであるほど全体に影響が及ぼされる。


➁マトリクス型組織

知識とスキルにフォーカスした機能別組織二つに所属する。それだとメンバーの配属が柔軟になる一方、メンバーの判断に迷いが生じる。しかし構成員の自立性を高める施策を行うことで個々のメンバーの良さを引き出せる。


③文鎮型組織

1人の組織長に対して全メンバーが並列で従っている組織のことをいう。平等の組織と言えるが、すべての情報が組織長に集まるため負担がとても大きくなる。



これからの成長組織が向かうべき方向性

会社を取り巻くステークホルダーの優先事項として従業員→顧客→株式会社・債権者・取引先が望ましいと考える。メンバーがやる気があり活動を行うことで質の高いサービスを顧客が感じ取り、利益を生み出すことで三者の長期的な関係が築ける。この好循環のスタートはメンバーを大切にすることである。


理想の組織例は共通の目的を持った人たちが主体的に参加できる“輪を描く組織”である。誰かが前にも後ろにも出ることはなく、各メンバーの得意なものを集め自然に組織が動ている状態である。組織を理解しようとするならば、まずはメンバーの人生の目的やそれぞれの人が本来持っているもの理解しようとする姿勢が大切である。



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