田中優(2017)『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』 河出文庫
題名に惹かれて買った一冊である。
国際ボランティアの連携を目指してフェスをたちあげ、国際ボランティアにまだなじみのない中高生をターゲットに、もっと視野を広げてもらう事を目的としている私たちにとって、「ボランティアが不幸を招くかもしれない」というところに、ある種の焦りを覚えてこの本を手にした。
ボランティアの輪を広げることが絶対的にいい事であると信じ、国際ボランティアのというものを知ってもらって、できるだけ多くの人にその大切さを知ってもらおうと言う風に「私は国際ボランティアを知っている」という立場から伝えることを目的としてきた。
この本を読んで、いかに自分が無知であるかを知った。
ボランティアとして何か活動をすることで、「された人はどうなるのか」という観点が全く抜けていた。
何事でもそうだが、何かをやるときは、それをやられたことがないとなかなかうまくいかないのである。
そのような経験は、ほかの事象を通じてわかっているはずなのに、それをこのJASNIDS、フェスティバル班の活動に活かせていなかったということに気づいた。
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