top of page
検索
執筆者の写真

ボランティア学習が学生の社会意識に及ぼす影響

田戸岡好香, 石井国雄, and 樋口収. "ボランティア学習が学生の社会意識に及ぼす影響." 長野県短期大学紀要 72 (2017): 77-86.


ボランティアには、活動の性格として無償性や自主性などの特徴が挙げられる。

しかし、教育課程の中でのボランティア経験は意味がないものではないという点に驚いた。すなわち、ボランティア経験があるほど、学生の関心領域が多かったのだ。

教育課程におけるボランティア活動の実践は、必ずしもその後の活動を増加させるわけではないが、取り組んだ学生の援助意識を高める効果はあると考えられる。

確かに、ボランティア活動を体験ではなく経験をすることで、自身がそれを通じて関わった方や考えを具体的に想像できる。

ボランティアというものに触れる機会があることによって、関心が深まったり新たな見方が生まれたりすると感じた。

しかし、逆の視点から見ると、ボランティア経験が豊富な人ほど対象者を守るべき人であると考えてしまう。

そのため、ステレオタイプな考え方が消えないという意見もあるのだ。

ボランティア活動はその中でも、興味のある分野で活動を経験することが重要であるといわれていた。

どちらの方向に進むとしても、関心がある人たちに対するきっかけづくりが重要であると考える。




閲覧数:80回0件のコメント

最新記事

すべて表示

杉野知恵(2016) 「学生の思考力を養う「仕掛け」についての一考察:国際貢献論でのグループワークの試み」

(5月日本語論文) 要約 本書では、アクティブラーニングについて述べられている。アクティブラーニングとは、一方的に授業を聞いて、知識を習得する受動的な授業ではなく、学生が主体的に考え、伝えるという能動的な授業スタイルである。筆者は、国際貢献についての授業を行っているため、本...

戸田隆夫(2015)「日本の国際協力が果たすべき役割-人々の命と生活と尊厳を守る国際協力をめざして-」理学療法学 巻:42 号:8 頁:653 -654 8月日本語論文

世界人口の約8割が開発途上国と言われ、約15%は1日1,25米ドルで生活をしている。世界最高水準の保健指標を誇る日本とアフリカの間には(5歳未満の死亡率や妊産婦死亡率を比較すると)100倍以上格差がある。日本で暮らしているとその実感のないまま生活を送る。...

東日本大震災支援のための学生ボランティア活動の課題 :宮城大と兵庫県立大の事例より

野津隆志, 門間由記子, & 宮城大学. (2014). 東日本大震災支援のための学生ボランティア活動の課題: 宮城大と兵庫県立大の事例より. 商大論集, 66(1), 41-52. (日本語論文 7月分) 【概要】 2011年3月の東日本大震災が起こったのち、全国の大学で...

Comments


bottom of page